2024年

内痔核に対する硬化療法(ジオン注射療法)は、1回以上の診察後に手術治療を計画して実施しています。肛門周囲膿瘍や痔瘻では、患部の痛みが速やかな処置により症状の改善が期待できることから、ほとんどの方で受診日に緊急で手術を行うことになります。血栓性外痔核の大部分は、手術治療なく治療可能ですが、血栓の充満が目立っている場合には、血栓摘出術による治療を提案いたします。化膿性アテローム(粉瘤)では、腫れて痛みがあるときには速やかに皮膚切開術を施行し、炎症がないアテローム(粉瘤)には皮膚腫瘍摘出術により完全切除を行なっています。通常、受診当日に局所麻酔にて切除可能です。陥入爪では、キシロカイン局所麻酔薬によるブロック麻酔を施行、駆血帯にて出血を抑える処置をして皮膚に突き刺さった爪を切除しています。

内痔核に対する痔核手術(4段階注射法)34 例
肛門周囲膿瘍切開術37 例
痔核血栓摘出術26例
肛門ポリープ切除術22例
陥入爪手術11 例(爪母切除を伴う手術:3 例、単純な爪部分切除術:8例)
皮膚腫瘍摘出術(尖圭コンジローマ切除を含む)22 例
皮膚縫合術 9例