突然の肛門周囲の強い痛みと腫れ
- このような症状の場合、主な原因として血栓性外痔核があります。その他の原因として、肛門周囲膿瘍(痔瘻)、毛のう炎が挙げられます。血栓性外痔核は、排便時間が長い、下痢などによる頻回の排便など肛門周囲の静脈の循環不全を来した場合に発症しやすい病気です。痔核内の血栓形成とその周囲のむくみにより激しい痛みを訴えて受診することがありますが、通常は軟膏や内服薬による治療、排便異常の改善薬により7日から10日程度で痛みや腫れは治ってきます。腫れの大部分が血栓の場合には、局所麻酔下血栓摘除術が勧められる場合があります。手術は側臥位(横向き)にて行われます。手術時間はおよそ10分程度であり、痔疾用の軟膏を塗ったガーゼを当てて終了します。通常、手術当日はシャワー浴、翌日からは入浴可能です。