食事のつかえ感、喉の違和感
- 食事は口から摂取された後、舌の運動により咽頭から食道に飲み込まれる(嚥下)と食道の運動により胃の方向に向けてもみくだされ一方通行で胃に運ばれます。食道胃接合部の逆流防止の仕組みにより、いったん胃に入った食物は通常食道へ逆流することはありません。さらに胃の運動により、食物は胃の出口(幽門輪)から十二指腸へ送り出されます。
- 嚥下は「飲み下す」または「飲み込む」などの意味があります。 嚥下の「嚥」は、口へんに燕(つばめ)と書きます。ツバメの子が口を大きく開けて親鳥からエサをもらい、飲みこむ様子を表している言葉です。
- 食道がんや食道裂孔ヘルニア、逆流性食道炎、胃食道逆流症、胃がんにより食事のつかえ感が出現することがあります。発生部位により早期のがんの場合にも自覚症状が現れることもあります。怖がらずにご相談ください。必要に応じて胃カメラや食道造影検査などの精密検査を行います。食道がんの早期発見には定期的な内視鏡検診が必要ですがなかなか毎年受けることは難しいかもしれません。食道がんの初期症状として嚥下時のしみるような胸部または背部の違和感があります。