梅毒かなと思ったら

  • びらん・潰瘍病変の場合、単純ヘルペス病変と区別がつかないことがあるので、血液を採取、積極的に梅毒 抗体検査(梅毒トレポネーマ抗体と RPR)を実施しましょう。見逃しを防ぐため、できれ ば 1 か月後にも検査することをお勧めします。
  • 治療は、サワシシリン500mg/回、1日3回、28日間投与、または塩酸ミノサイクリン100mg/回、1日2回、28日間、確実な4週間内服が困難な場合などでは、持続性ペニシリン筋肉製剤のベンジルペニシリンベンザチン水和物(ステルイズ®)240万単位、1 回 臀部筋注を基本とします。まれに起こりうる重篤な副作用を避けるため、「ステルイズ適正使用ガイド」に従って適切に使用することになります。
  • 梅毒の治療を始める方へ(日本性感染症学会HPより)
    • 梅毒は「梅毒トレポネーマ」という細菌(以下、「梅毒菌」と呼びます)に よる感染症です。
    • 「感染しているのに無症状だったり、症状が軽くて病気であることを自覚していない人」から感染します。
    • 感染時期から1か月後ぐらいに、梅毒菌が入った場所(唇や陰部など)に「キズのようなもの」ができることがあります。
    • 感染時期から3か月ぐらいたったころに全身に発疹が出るなど、いろんな症状が出ることがあります。
    • 全く症状がなく、たまたま受けた血液検査で梅毒の陽性反応が出て感染がわかることもあります。
    • 感染早期に抗生物質を正しく使えば治りやすい病気です。
    • 治療にはペニシリンを使います。治療薬開始24時間以内に発熱、悪寒、筋肉痛、頭痛(ヤーリッシュ・ヘルクスマイヤー反応)が出現することがありますが1~2日間でおさまります。ペニシリンにアレルギーがある人には別の抗生物質を使います。担当医の指示どおり、服薬を続けてください。 ペニシリンに対する薬疹が出現した際には、薬疹の消失を待って薬剤変更、塩酸ミノサイクリンの投与を開始します。
    • あなたがうつしたかもしれない人(接触者)に梅毒の血液検査を勧めましょう。保健所にて無料で検査することも可能です。
2024/03/10

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