排尿時の尿道痛や違和感がある

排尿時に尿道の痛みを感じる時には、急性尿道炎が強く疑われます。ペニスの先端部に膿(うみ)が認められることもあります。下着に分泌物が付着していることで自覚する場合には、排尿時の最初の25ml程度の尿(初尿)を採取して尿検査を実施します。容易にパートナーに感染したり、自分の手指から眼に感染が拡がることもあるため早めに医療機関を受診しましょう。

【検査】尿一般定性検査(白血球などの定性試験:院内検査)、尿沈渣検査(白血球、上皮細胞、菌体などの顕微鏡検査:院内検査)、PCR検査(尿の外注検査)、単純ヘルペス迅速抗原検査(分泌物や水疱の院内検査)などが実施可能です。

院内検査は検査当日10分程度で判定結果が分かります。淋菌性尿道炎、クラミジア性尿道炎、マイコプラズマ・ジェニタリウム性尿道炎、膣トリコモナス性尿道炎はPCR検査(検査結果判定まで2−3営業日)にて菌種の特定が可能です。単純ヘルペス迅速抗原検査は15分で判定できます。

【治療】菌種や病状等に応じて抗菌薬を選択します。注射薬や内服薬による治療が行われます。

【経過】通常、抗菌薬の治療開始後1−2日で症状の改善が認められますが、決められたように抗菌薬を服用してください。治療終了後2週間以上経過してから尿検査として院内検査(+初尿のPCR検査)を実施して、完治しているかどうか判定します。