肛門のかゆみ
肛門湿疹の可能性があります。肛門周囲の皮膚はアレルギー性変化が出やすい部位です。肛門の周囲の皮膚が白色化、皮膚のシワが太くなっていることが多いです。皮膚カンジダ症という真菌感染症との区別が重要です。肛門湿疹は、各種ステロイド軟膏(+抗アレルギー薬の内服)により治療します。肛門カンジダ症の場合には、ステロイド軟膏は病状を悪化させる場合があります。カンジダ症には、抗真菌剤の外用剤(+抗真菌薬の内服)を投与します。頻回の便汁や尿の刺激には、ドライヤーによる肛門周囲皮膚の乾燥を促すことが必要となる場合もあります。治りにくい肛門のかゆみには、アレルギーだけでなく、真菌感染症、細菌感染症、痔核、裂肛などのうち、複数の原因が関わっていることが少なくありません。



