排便すると肛門にイボが飛び出すようになった
今までにも排便時や運動時に肛門にイボが飛び出すことがあったが、次第に飛び出すイボが大きくなっている。指で押し込むことを繰り返している。飛び出してくると痛みや出血がある。このような症状の原因は、脱出性内痔核かもしれません。
内痔核があると肛門出血だけでなく、排便時のイボの脱出も自覚するようになります。排便に時間がかかる時に、イボのうっ血、循環不全が原因でイボが大きく腫れやすくなります。排便習慣を改善するために便通を整えたり、弾性ストッキングを着用して血液循環を改善させたり色々な方法で対処してみましょう。
イボの脱出や出血の症状の治療に、ALTA(硫酸アルミニウムカリウム水和物・タンニン酸)を患部に注射する「ジオン注/アルタ療法」が有効な場合があります。(注:本薬剤は母乳移行の可能性があるため、授乳中の方には施行する事ができません。)
「メスを使わない 注射で治す痔の日帰り手術」は、注射後すぐに脱出、出血の悩みが解消される画期的な治療法と言えます。肛門ポリープをともなっている場合や外痔核が大きい場合は初回治療から手術切除を勧めることがあります。