食事のときにむせる

食事のときにむせる場合、誤嚥(ごえん)をしている可能性があります。嚥下(えんげ)の運動は複雑な動作から構成されているため、ちょっとした栄養状態の悪化や加齢、脳梗塞、不安定な姿勢が、嚥下時に食事塊の一部や口腔内の分泌物が気管内に誤って吸引されてしまうことにつながる場合があります。食事摂取の方法や、栄養状態の改善、口腔ケアが誤嚥や誤嚥性肺炎の予防につながります。仮に誤嚥したとしても上手く気管外に喀出(吐き出す)することができれば誤嚥性肺炎を防ぐことができます。誤嚥の原因は患者さんによってそれぞれです。食事のときにむせるご家族のいる方は、是非、院長までお気軽にご相談ください。

口から食事が食べられることは楽しいですよね。「いつまでも美味しく食べて健やかに♪」を目指して嚥下に関わる診療を行っています。嚥下(えんげ)造影検査は、音声付き動画でデータを保存されます。繰り返し嚥下造影検査を視聴もらうことで、ご本人やご家族の方が自分の嚥下運動の特徴を理解することにも役立てられます。

徳島県保健福祉部 長寿いきがい課から発行されている冊子は、当院を受診される方に人気があります。是非、「食事とフレイル予防」の参考にしてください。